海外在住者が考えるTOEICが高得点でも英会話ができない理由はコレだ!!

海外在住者が考えるTOEICが高得点でも英会話ができない理由はコレだ!!

TOEICのハイスコアラーは英語もバリバリ話せるイメージでした。それでも英語がまともに話せない人や、十分すぎるぐらいに能力のある方もいます。英語力とTOEICの関係は一体何なのでしょうか?今回はその点について考えてみました!

英語ができない理由

英会話力とTOEIC

私が高校生の時には漢検とか英検で良い成績を目指す同級生が多かったです。ましてやTOEICなんて・・・名前からなんかカッコイイ。級などの一定のレベルではなくて点数でランキングされるのも新鮮だったのを覚えています。

ところでTOEICってなんの試験なのでしょう?英会話のスキルとは無関係だ、という意見をネットで目にすることがあります。でも一方でそれに反論するような意見もあります。

わたしにとってはTOEICのハイスコアラーは英語もバリバリ話せるイメージでした。でも実際のところどうなのでしょうか?分析してみたいと思います。

英語力とは

そもそも英語力とは何なのでしょうか?よく言われるのは英語での 聞く力、読む力、話す力、書く力、この4つをトータルして英語力だということです。もっと細かく分類している方もいます。

これらをバランスよく身に着けている人が英語力がある、ということになるでしょうか。でもどうやって英語力がある人かどうかを客観的に判断するのでしょうか。

さまざまな資格や検定の目的はここにあるでしょうね。TOEICもそうでしょう。ではTOEICは英語力の判定にどれくらい役立つのでしょうか。

TOEICと英語力

テスト

ホームページを見るとTOEICには大きく2つのテストが設けられています。もっと初級のコースもありますがここでは割愛します。

①TOEICL&R990点満点②TOEICS&W200点満点

①はL(リスニング)とR(リーディング)の試験です。聞く力と読む力、を判定するわけですね。②はS(スピーキング)とW(ライティング)の試験です。話す力と書く力、の判定です。

全部揃っている!じゃあTOEICの勉強をすれば英語力つくんじゃないの?そんなふうにも思えます。でも、もう少し考えたいと思います。

求人でよく出てくるTOEIC

ときどき英会話スクールの講師とか貿易関係の会社の求人に「TOEICで○○点以上の英語力」とか書いてあります。

たいてい800点以上とかです。これはS&Wには当てはまらないことになります。200点満点までしかないからです。

つまり英語力の判定のためによく用いられているのはL&Rのほうだということですね。実際S&Wはまだまだ認知度で言えば低いようです。

ですから就活などで自分をアピールするポイントを作りたい人はこっちを受験しようとするでしょうね。「TOEIC850点とか面接受け良さそう」と感じますよね。実際一定の評価の対象にはなると思います。

では何を重点的に勉強するのでしょうか?

TOEIC L&Rで何が身につくのか

その名前のとおり、リスニングとライティング、ということになります。聞く力と読む力を養って試験に挑むわけですね。

勉強法は?

単語を頑張って覚え、ひたすらリスニング教材を聞き、そして読む、これらの努力を積み重ねます。たんご、きく、よむ・・・

・・・何かが足りない。

そうです。書くことと話すことが入っていません。ライティングとスピーキングが足りないのです。

L&Rによって英語の情報を受け取るほうは出来るようになるかもしれませんが、自分から英語で発信する練習はあまり必要なさそうに見えますね。

インプットに重きがおいてある

英会話

リーディングのほうで多少なりとも文章の構成力を養えるのかな、とも思いました。読むために文章の構造を理解することは助けになるからです。

ただし、試験はマークシート方式です。つまりすでに用意されている答え4つから選ぶだけなので、自分で文章を作ることはないでしょう。

極端に言うと単語を勉強して、英文を読めるようになればOKということになります。こう考えるとL&Rはインプットの試験に特化していることがわかります。

聞いたり読んだりする力を客観的に判定するのには良いですね。でも英語の会話力ということになると話は別のようです。

ちょっと想像してみてください。イングリッシュスピーカーの前にただ立ちはだかり、黙りこくっている人を。どうやら話されていることは理解できるようだけど、自分からはほとんど話さない・・・こういう人を見て英会話ができる人とはだれも判断しないですよね。

まぁ、ここまで極端な人はいないと思いますが。

こんなこと書いてますけどTOEICが役に立たないとは思いません。でも、TOEICハイスコア=英語ペラペラという誤解はこの辺の理解が曖昧なせいではないかと思います。訓練している分野が限定されていることは覚えておきたいですね。

L&Rの勉強も生かせる

単語を勉強したり読む力を養うのは良いことだと思います。なぜなら語彙や基本的な文法を理解することは会話に必要不可欠だと思うからです。

それを示す経験があります。以前にバスの中でベトナム人の女性と話す機会がありました。よく同じバス停から乗るので自然と会話が始まりました。

私と妻はベトナム語を知らないし、彼女も日本語は話せません。共通語は英語しかありませんでした。

でも彼女は本当に基本的な単語も知りませんでした。こうなってくると、言葉のやりとりが本当に難しくなります。

単語が分かれば、もう少し話せたはずです。語彙の多さが会話に直接影響することがわかります。

でも・・・

でも、です。私たちは会話を楽しむことが出来たのです!

なぜでしょうか?それはお互い頑張って話し続け、限られた言葉を言い換えてみたりして伝わる工夫をしたからです。文法もめちゃくちゃだったと思います。

でもお互い会話を楽しみました。めちゃくちゃに単語をつないだプロセスも含めて楽しみました。実際彼女がベトナム人だということもわかりました。

彼女はきっとすぐに英語が話せるようになるだろうな、と思いました。同じようにしてグングン伸びていったスイス人を知っているからです。

英会話の上達について彼女から学んだことがあります。それはアウトプットの大切さです。

TOEICハイスコアと英会話

インプットの大切さは理解できます。でも、たとえTOEIC L&Rでハイスコアをたたき出しても、ただそれだけの勉強では英語での会話は保証されないでしょう。

アウトプットが大切だからです。

いくらサッカーのルールに熟知していても、リフティングが3回くらいしかできないのと一緒です。体を動かして慣れるしかありません。

とにかく話す。表現してみる。そうやって体にしみ込ませていくよりないでしょう。発音の高い低いだったり、口の開け方、唇や下の使い方などは英語と日本語では大違いです。

話してナンボなわけですね。

アウトプットの練習

英語の発音

闇雲に言葉を発するより、アウトプットも上手に伸ばしたいですね。ポイントの一つは正しい発音を身に着けることでしょう。

ただしい発音でお願いします

発音は本当に大切ですね。せっかく単語がわかっても発音がだめだと理解してもらえません。会話はできてもその単語は使えません。もったいないです。

発音のための勉強法も色々ありますね。

発音記号を覚える

単語を覚えるときに一緒に発音記号も確認しましょう。発音を教えてくれる単語帳アプリもたくさん出ています。可能なら早いうちにだれかイングリッシュスピーカーにチェックしてもらいましょう。

とにかく発音して口の動きを英語用に鍛えましょう。

マネする

これは単語そのものの発音はもとより、文章全体の抑揚を学ぶのに役立ちます。自分では大切だと思って強く発音していた単語が、ネイティブの場合は意外にあっさり扱われていることに気づいたりできます。

映画、ドラマ、動画サイトなど教材はたくさん見つかります。それを聞いて同じようにマネしてみましょう。

登場人物になりきってみましょう。でも癖のある俳優とかだと影響を受けてしまうので、素材選びは慎重に。

TOEIC S&W

スピーキングとライティングですね。これはTOEICでもアプトプットに力を入れて学習するのに役立つでしょう。

環境づくり

英会話の環境

いくら練習を繰り返しても実践がなくては本当の力になりませんね。日本にいながらでも英語が話せるようになった人は、やはり英語の環境を上手に身近につくることができた人でしょう。

サッカーで言えば、練習と試合の違いになってきます。その日のグランドのコンディション、相手はラフなプレイヤーかも知れない、など練習と実践も大きく違ってきますね。

英会話で言うなら、それはネイティブと話すことです。話す場所のいろいろ、人によって話し方の違いがあり、それらは教材だけでは補えないものでしょう。

では彼らと話すためのどんな方法があるでしょうか。

ネット英会話

英会話スクールに通うよりもかなり安い費用で英語を話すチャンスが得られます。

そして場所を選ばずできるのも人気の秘密だそうです。働きながらなど、忙しい人には特に良いですね。

これを上手に使ってスキルアップできた人もたくさんいます。無料のお試しキャンペーンなどもあるようですよ。

イングリッシュスピーカーの友達を作る

友達の友達がそうだ、とか職場にもいるかも知れません。英語圏の出身ではない人とも、共通語として英語を使えるかも知れません。

とにかく進んで話せるチャンスを作りましょう。

しかしながら、誰でもいいというわけにはいきませんね。価値観の合う人が長く付き合える人でしょう。言葉で判断できなくてもその人の価値観はファッションや趣味にも表れるはずです。

友達選びとほぼ変わりませんから、慎重にいきたいですね。

英語圏の国に住んでみる

英語圏

これに勝る学習法はないでしょう。見るもの、聞くもの、生活のすべてが自動的に英語になります。

生きていくためには話さなくてはいけない。何よりの動機付けです。

また話す相手も色々です。会話の下手なネイティブだっているでしょう。テキストにはない、生きた英語を学ぶことが出来ます。

そして言葉とは何なのかがよくわかってきます。

あんがい伝わる

言葉とは良く言われるようにコミュニケーションの手段です。ですから相手に伝われば言葉は役目を果たしたことになりますね。

さらに会話の要素には表情やボディランゲージがあります。こうやって言葉を補って伝えられます。

正しい英語を話すのは確かに大切だと思います。それは正しい日本語が存在するのと同様です。しかし実際どのくらいの人が文法的にも全く正しい日本語を話しているのでしょうか?きれいな話し方の人は確かに魅力的ですが、そうでない人もいて生活しています。

正しい言葉遣いは身に着けていきたいですが、砕けていても案外伝わることをまずは自覚したいものです。

間違いを恐れるより発信していきましょう。英会話の進歩を阻むのは間違うことではなくて、言葉を出さないことでしょう。

かっこつけてちゃダメ!

英会話

間違いながら成長していくのですが、それを邪魔するのはカッコつける自分です。これは英語環境に身を置く自分にとっての大きな弊害です。うまくできているように見せたい自分が邪魔をするのです。

そうなると新しい表現に挑戦しにくくなりますね。

たとえばカフェで何かを頼むとします。本当は別のメニューを試してみたいけれど、なんて言ったらいいか分からない。ホットコーヒーならさらっとオーダーできるし、これなら“しゃべれる自分”だ、と落ち着いてしまいます。

こんな葛藤が日常のいろんな所で生じます。毎回楽していると進歩が遅れてしまいます。

生きていくために必要な英語を身に着けたあとも進歩を続けたいなら、カッコつける自分とさよならしたいですね。

ネイティブはどう思っているのか

女性と英会話

カナダに来て感じることですが、こちらの人は英語が片言の人を馬鹿にしたりしません。移民が多いので慣れているのだと思います。別段親切なわけでもないですが、馬鹿にしたりしません。

考えてみれば、私も日本にいる日本語を片言で話す外国人を馬鹿にしたりはしませんでした。

そう考えると英語が話せない自分を一番馬鹿にしていたのは、やはり自分自身です。

英語を話すことをファッションのように考えていた自分です。机とかに軽く腰かけて、コーヒー片手に英語でジョークを飛ばして笑いあっている自分。

そんな“スマート”な自分に比べたら今の自分は全然だ、と思えてきます。ほぼ、見た目だけなんですけど。

くやしいですよね。そんな薄っぺらな考えの自分に、努力する自分がかき消されるなんて…!(しかも、コーヒー片手に英語でジョークを飛ばすのは意外と簡単にできるのに)

英会話はファッションではありません。言葉はコミュニケーションの手段なので、それ以上でも以下でもないことに気付くべきでした。

何のために英会話を学ぶのか

ひとたび英語環境に身を置けば英語が話せるようになる、というわけでないことは明白です。

何を言われているか、何を言ったらいいのかわからない毎日が続くと、だんだん疲弊してきます。何かを伝えるのにいちいちじっくり考えないといけないことに大変なもどかしさを感じるときがあると思います。それでも、ひたむきな努力と間違っても続けることしかないでしょう。

近道はないので進むだけです。ここで大切なことがあります。モチベーションです。

なぜ英語で話したいのか、原動力が必要です。何か自分を奮い立たせる意義があれば、頑張る力が湧いてきます。少し立ち止まって考える時間も必要ですね。

会話を楽しめる人

女性会話

アウトプットを伸ばすもう一つのポイントは会話を楽しむ人かどうかだと思います。相手の話から何を考え、何を伝えたいと思うのか。

相手の話に何も感じないと言葉が出てきません。一方話したいことが自分の中で明確だと言葉をまとめやすくなります。そして会話が続いていきます。

また、伝えたい考えを持ってはいても、言葉にできない人はたくさんいます。うまく言葉に変換できない、あるいは言葉選びにあまりに慎重なのかもしれません。

会話を楽しむこと、普段から話すことは英語でするときにも確かに役立ちます。そしてこれは英単語とか英語環境に関係なく培うことのできる分野です。

前述の“かっこよく英語を話す自分”になるには、そもそも会話を楽しめることは必須でしょう。

TOEICをどう扱うかが重要

英会話

TOEICと英会話の関係性について書いてきました。

英会話を始める人がとっかかりとして勉強するための動機付けとしては役立つと思います。何か目標があるほうが続けられますし。

また面接などでは、自分が何かのために勉強する人であることをある程度相手に示すことができるでしょうね。

それでも、やはり自分がこの試験制度をどう活用するかが大切だと思います。

ただハイスコアをとるための勉強法も方法もあるからです。

試験勉強のようにひたすら単語を覚え、過去問を繰り返していく。テクニックを磨いていけば高得点が取れるようにはなるでしょう。

マークシート方式の4拓なので単純に計算すると正解率は25%になります。さらに問題になれてくると2拓まで見極められるのだそうです。

しかし、そのように活用するとあまり実用的ではなくなるでしょう。あくまでも英語力を磨くための最初のステップとして活用するなら、意味があると言えます。

TOEICのための英語ではなく、英語のためのTOEICとして位置付けるならもっと充実した仕方で学べるのではないでしょうか。

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